岡山県 移住と田舎暮らしのポータルサイト

BWS(ブロック・ワーク・スタイル)のすすめ

  • 複数の仕事を行うことで収入を積み上げる
  • BWSとライフワークバランス
  • BWSとシェアリングエコノミー
  • 田舎暮らしで移住者によるシェア・ビジネスの例

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移住満足度アンケート

ブロック・ワーク・スタイル

岡山県へ移住後に、今までの収入を確保できるのか?

首都圏や関西からから岡山県への移住を考えた時に「今までの収入を確保できるだろうか?」と不安に思う人は少なくありません。
1世帯あたりの年間収入額(2人以上の世帯、1世帯当たり)で岡山県は、全国で22番目の613万8千円。全国平均の635万2千円よりも21万4千円下回っており、1位の東京(755万4千円)と比較すると141万6千円のマイナスになっています。

一方で1か月間の消費支出額(2人以上の世帯、1世帯当たり)において岡山県は、全国で23番目の287,508円で、全国平均の292,882円より5,374円低く、1位の東京(324,409円)と比較すると36,901円低く抑えられています。
総務省「平成26年全国消費実態調査」より

つまり、1世帯当たり収入・支出ともに全国平均よりも低いという特徴です。
まとめると岡山県は
・全国平均と比較して、収入は年間で21万4千円低く、支出は約6万5千円(5,374円×12カ月)安くすむ。
・東京都と比較して、収入は年間で141万6千円低く、支出は約44万3千円(36,901円×12カ月)安くすむ。

このデータを見る限りは、岡山県へ移住後に高収入を得ることが容易でないことが分かります。 もともと岡山の若者が県外へ流出しているのは「良い仕事が見つからない」ことが主な理由です。 そこへ移住しようと思えば「収入が減る覚悟」「収入を増やす工夫」が必要になるでしょう。
特に企業が少ない中山間地域ではデザイナーやライター、プログラマーなどクリエイティブ系の人が仕事を持って移住してくるか、自分の得意なことを生かして創業するなどが候補になります。





BWS(ブロック・ワーク・スタイル)とは?

BWS(ブロック・ワークスタイル)は、仕事を1コのブロックに見立てて、大小様々な種類のブロック(仕事)を高く積み上げていくことで、世帯収入を増やすという考え方です。

農業とほかの仕事を両立させる兼業農家、副業のように2つ以上の仕事によって家計を築くというスタイルは昔からありました。 現代の社会問題は正社員が減り非正規雇用が増加することによって、大きかった給料のブロックが次第に小さくなっていることです。

それを補うために副業やアルバイト、パート、小商いなど小さな収入をいくつも積み重ねて、家計におけるトータルでの収入を維持しようというのがBWSの考え方です。

BWSでは、家計に収入をもたらす要素を1個のブロックと考えて積み上げていきます。


ブロック・ワーク・スタイル図

ブロックの大きさ

ブロック(大) 月に10万円以上
給与収入、事業収入、不動産収入、投資収入、年金など。
ブロック(中) 月に5万円〜10万円
派遣・パート・アルバイト収入、農業収入、その他副業など
ブロック(小) 月に5千円〜5万円
小商い、謝礼、給付金、手当て・配当金など

収入を積む組み合わせ

夫の給料(会社員) + 妻のパート
最も全国一般的な例です。
クリエイティブ系の仕事 + 農業
移住ガイド(筆者)の理想、半農半Xです。PCの仕事は体を動かさずに目が疲労するので、自然の中で体を動かして働く農作業との相性は抜群だと思います。
小商い + 小商い + 小商い + 小商い + アルバイト
月に5千円〜5万円の少収入の仕事をたくさん積み上げます。

岡山県へ移住をする前に家族のライフプランを立てて、いつどのくらいのお金が必要なのかを大まかに算出して見ることをお勧めします。
全国で副業を認める企業は増える傾向にあります。


東京商工会議所は13日、中小企業の3割強が従業員の兼業・副業を認めているとする調査結果を発表した。積極的に推進する企業が全体の15.2%、やむを得ず認めているが16.4%となっている。東京23区の中小企業783社が対象。
平成26年度の中小企業庁の調査では兼業・副業を「推進する」企業はゼロだったが、政府の働き方改革で、兼業や副業を認める方向での検討が始まった中で、すでに中小企業では容認する動きが始まっているようだ。

産経新聞 2016/12/13




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BWSとライフワークバランス

ライフワークバランスとは「仕事と生活の調和」を意味する言葉です。
組織に所属していると時間や場所に制約されながら仕事をすることが普通ですが、移住を機会に「時間と場所に制約されない働き方」を検討してみるのも良いでしょう。
同時に「消費するために働く」という認識についても考えなおす良い機会です。

BWSのブロックは、高く収入を積み上げれば幸せになれるものではありません。
本来は生活を豊かにするために働いているつもりが、いつの間にか働くために暮らしていませんか?
ブラック・ワークスタイルから、ブロック・ワークスタイルへ。

消費のために収入を得ることが目的で時間と労力を提供するならば、消費のために収入を得ることをやめて、時間と労力を労働以外のことに使うという選択肢もあるはずです。
消費のために必要以上に収入を得ることよりも、時間のゆとり持つことに価値があると考える人が増えています。

山・川・海の豊かな自然に恵まれた岡山では、お金をかけずに親子で楽しめる場所やイベントがたくさんあります。
岡山移住ガイドでは、旬のイベントやおすすめスポットをニュースのコーナーで取り上げて行きますので、ぜひご覧ください。


BWSとシェアリングエコノミー

シェアリングエコノミーは、スマートフォンから共有型サービスにアクセスして、個人間で交換や共有、取引を行う仕組みです。 ネットオークションのeBayやYahoo!オークションをはじめ、部屋を貸したい人と宿泊したいひとを結ぶAirbnb(エアビーアンドビー)、タクシーのように車で移動した人とドライバーを結ぶUber(ウーバー)などが有名です。
このように個人と個人を結びつけて実現するビジネスは、田舎暮らしを求めて中山間地域へ移住した人に小ブロック型のビジネスチャンスを与えてくれる可能性があります。

現在、中山間地域では過疎化が進行しており、地域に残った人は高齢者の割合が増えています。 高齢者にとって不便なのは、病院やスーパーが遠いなど「移動」に関することや、家事や農地の管理など「活動」に関するものです。

移住者にとって「移動」と「活動」をキーワードにした新しいビジネスの可能性があります。

田舎暮らしでのシェア・ビジネスの例

  • 移動支援サービス(高齢者や子ども)
  • 家事代行サービス(そうじ、洗濯、料理、買い物、草取りなど)
  • 高齢者見守りサービス
  • 高齢者向け出張教室(趣味、実用の個別指導)
  • 買い物&宅配サービス

これらのサービスを実現させるための課題は次の2つです。
(1)個人で営業を行うための法律の問題(規制緩和)
(2)高齢者が利用しやすい(プラットフォーム)の普及

移住者によって過疎地に活気が生まれれば、それが地域の人たちにとっても生きがいになるかもしれません。

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