平成29年 文部科学省の全国学力テストの岡山県の都道府県順位は、小学6年が19位、中学3年が34位でした。
小学生は前年の25位から6つ上昇、中学生は前年の41位から7つの上昇でした。
特に小学生は全4科目で平均正答率が全国平均以上の成績を達成し、順位は過去最高だったそうです。
平成25年から5年間の推移を見ても上昇傾向にあることが分かります。

一歩一歩、着実に学力を伸ばす子どもたちを、心から応援してあげたいと思います。
「ほれみい!みんな かしけかろーが。やりゃーできるんじゃ。」
(訳:見てごらん。みんな賢いよ。やればできるんだね。)
教育県の歩み
岡山県では備前岡山藩初代藩主の池田光政の政策によって、江戸時代から藩学校、閑谷学校などを開校しており、寺子屋、私塾の開設数が全国でトップクラスでした。
明治時代には小学校の就学率の高さや女子教育、幼児教育の充実においても全国有数で、裾野の広い教育環境が充実した「教育県」として知られていました。
ところが、近年はちょっと困った状況になっていたのです。
岡山県は、かつて全国に知られた教育県でした。その岡山の教育が、今、暴力行為などの問題行動の発生率や不登校の出現率が全国で最も高く、学力面でも全国低位という危機的な状況に陥っています。
岡山県広報紙 晴れの国おかやま 2013年8月号より
このような状況を打開するために、2013年の12月に策定された「晴れの国おかやま生き活きプラン」では「教育県岡山の復活」は、重点戦略の1番に位置づけられ、様々な施策が実施されています。
- 学力向上プログラム(重点施策)
- 子どもたちが落ち着いて学習できる環境の整備
- 教師の教える技術の向上
- 子どもたちの学力が伸びる仕組みづくり
- 地域で支える子どもの学習環境の整備
岡山県が2020年度までの目標にしている「10位以内」は、まだ遠いですが、毎年着実に成績はアップしており、教育県岡山の復活に明るい兆しが見えてきました。
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