下記は6月18日に発生した大阪北部地震の直後に変動したアクセス数です。
岡山県のPR効果もあって「災害の少ない岡山県」が認知されているようです。
しかし、この関心の高まりは一時的なもので、移住という行動に至るにはハードルが高すぎるのではないでしょうか?
「現在の住居、仕事、人間関係などをリセットして移住という決断はできない。しかし、もしものことがあった時に、すぐに安全な場所に避難して新生活をスタートできれば...」。
そのように思う人は案外多いのではないでしょうか?
「もしものことが...」といえば、保険です。
自動車保険では運転中の事故や車の故障が発生した際に、レンタカーや宿泊費用を保証してくれるサービスがあります。
自然災害で家屋に損害を被った人が、復旧までに不自由な生活を強いられることなく、速やかに安全な場所で新生活を始められる保険があってもいいと思います。
そこで、移住ガイドが考えたのが、岡山県内の賃貸空き物件と保険加入者をつなげる仕組みです。
空き物件と保険加入者のマッチング
災害が発生した後で不動産物件を探して避難移住するまでには、次のような手順が必要です。- ネットで賃貸物件を探す。
- 現地を見学する。
- 不動産契約を行う。
- 敷金・礼金を支払う。
- 引っ越しをする。
1〜4の手順を省き、速やかな避難を可能にするには、空き物件に仮押さえができればよいのではないでしょうか?
物件を正式契約する人が現れるまで、空き物件を仮押さえすることができる。そして、物件が空きでなくなった時点で他の空き物件に自動的に切り替わるシステムを構築できればいいと思います。
しかし、1つの空き物件を1組の加入者が仮押さえしたのでは、保険料が高額になってしまいます。
数年に一度の家屋崩壊に及ぶような大規模災害が、全国で同時発生することはまず考えられません。
そこで、異なる地域でリスクを分散し、1つの物件に割り当てることを考えました。
例えば、Aさんが被災した時は、家族を面倒な手続きや敷金・礼金なしの月額賃料のみで、岡山県内に一時避難移住させることができるというものです。
物件の家主さんにとっても保険のような形になりますが、入居者がいない場合も保険料としての収入が期待できます。
保険加入者の家族に小学生がいる場合は、徒歩圏内に小学校がある物件を優先するなどのシステムが構築できれば契約者にとって魅力が高まると思います。
実現への課題
- 東京、大阪、名古屋などの都市部での希望者に偏りが出て、地域別の組数が確保できないかもしれない。
- 万一、広域エリアで災害が発生した際にグループ内で物件利用者が重複することもありうるので、予備物件の確保が必要。
- 敷金・礼金なしで一定期間物件を貸すことに家主さんからの賛同が得られない可能性がある。
- 保険料が高額になると富裕層向けの商品になってしまう。
「然る可き方」の手により、このような案が実現されることを願っております。
岡山移住ガイド
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